プログラミングの世界では、必ずと言っていいほど登場するのが「代入演算子」です。
普段何気なく使っている「=」という記号、実はコードの中で非常に重要な役割を果たしています。
この章では、その基本となる「代入演算子」について、わかりやすく解説していきます。
どうして「=」が重要なのか?どんな場面で使うのか?
そんな疑問に答えながら、プログラムを書く上で欠かせない知識を身につけていきましょう。
あなたのプログラミングスキルが一段とアップすること間違いなしです!
はじめに
登場人物
青山 千尋(あおやま ちひろ)先生:
学校の先生でプログラミングに詳しい人物。絵里と優奈が通う学校のプログラミング部の顧問。
藤崎 絵里(ふじさき えり):
青山先生が顧問をしているプログラミング部の部員。プログラミングは未経験。
朝倉 優奈(あさくら ゆな):
青山先生が顧問をしているプログラミング部の部員。絵里の親友。プログラミングは未経験。
月島 結翔(つきしま ゆいと)ナレーター:
本ブログでナレーションを担当。普段は、地元のTV番組やラジオ番組でナレーターとして活動。
第8章 代入演算子を知ろう
この章では代入演算子(=
)について一緒に学んでいきましょう。
ちひろ先生、代入演算子について教えてください。
もちろんよ。代入演算子で最も重要なのが=
になるわ。=
は右側にある値や式の結果を左側の変数に割り当てる役割を持っているわ。簡単に言うと、「この変数にこの値を入れてね」と教える指示よ。
変数については、次の章で説明するわね。
=
は、具体的にどういう使い方をするんですか?
良い質問ね。例えば、number = 5
というコードがあったとしましょう。これは、「number」という名前の箱(変数)に「5」という値を入れる、という意味になるわ。これが代入演算子=
の基本的な使い方よ。
あっ、それって超重要ですね!じゃあ、他にも代入演算子はあるんですか?
実はね、代入演算子には+=
,-=
,*=
など、複合代入演算子もあるの。これらは、算術演算と代入を一緒に行う特別な演算子よ。でも今回は、最も重要な=
に焦点を当てるわね。
それで=
って、プログラミングでよく使うんですか?
よく使うわよ。変数に値を割り当てるときはいつでも=
を使うわ。これがないと、データを保存したり操作したりすることができなくなってしまうの。
ちひろ先生、他の具体例も教えてください!
もちろんよ。例えば、total = total + 1
というコードがあるとしましょう。これは、「total」という変数に1を足して、その結果をまた「total」に入れる、という意味よ。このように、=
を使って、変数の値を更新することもできるの。
おおー、それって便利ですね!
ええ、とっても便利よ。このように=
を使って、効率的にプログラムを書いていくことができるのよ。
ちひろ先生、比較演算子の==
と代入演算子の=
は似ていますが、全く違うものですよね?
その通りよ。例として、x = 5
とx == 5
の違いを説明するわね。まず、前者はxという名前の変数に5を格納しているの。一方、後者はxという名前の変数に設定されている値が5であるかをチェックしているの。このように似ているけれども全く違う処理なので、注意してね。
ちひろ先生、理解できました!
私も理解できました!
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「本章のまとめ」を確認後、第9章へ進んでください。
本章のまとめ
- 代入演算子の基本は”=”で、右の値を左の変数に割り当てる
例1:number = 5
は変数number
に5
を代入
例2:total = total + 1
は変数total
に1
を加えて更新 - 代入演算子”=”と比較演算子”==”は似ているが全く異なる(前者は値の代入、後者は値の比較)