EDPRってどんなもの?
EDPRは、単に「成功事例」や「製品情報」を並べるデータベースではありません。そうではなく、教育委員会、学校、大学、研究者、企業、地域団体など、さまざまな場所で得られた「生きた知恵」を、「文脈」「設計原理」「根拠」「限界」「移植条件」という5つの要素で整理し、共有することを目指しています。
まるでレシピを共有するように、どんな状況で、なぜうまくいったのか、どんな点に注意すれば他の場所でも活かせるのか、といった「設計の原理」を蓄積していくイメージですね。これにより、特定のベンダーや担当者に依存しない、持続可能な「実装知」として、みんなの財産になっていくでしょう。

なぜ「設計原理」が大切なの?
教育DXでは、ただ「良いツールを使いました」「良い授業ができました」だけでは不十分なことが多いんです。学校の体制、先生方の研修、管理職の判断、教育委員会の方針、契約のこと、そして導入後の運用や地域ごとの違い…たくさんの要素が絡み合っています。
そこでEDPRでは、「何がうまくいったか」だけでなく、「どんな状況で、どんな条件が揃ったから機能したのか」「どんな条件だと機能しにくいのか」「他の学校や地域で使うにはどうすればいいか」まで、しっかり整理することを重視しています。これは、教育研究の世界で「DBR(Design-Based Research)」から「DBIR(Design-Based Implementation Research)」へと進化してきた考え方とも通じています。

例えば、「生成AIツールを使ったら英作文が上達した!」というだけではなく、
「英作文支援では、AIの生成文をそのまま提出させるのではなく、学習者の表現意図、AIからのフィードバック、辞書・文法書による確認を往復させることで、表現の自己決定と修正過程を可視化する」
といったように、他の学校でも活用できる具体的な「原理」として整理するんです。これなら、自己学習でAIを活用したいあなたにとっても、きっと役立つヒントがたくさん見つかるはず!

どんな知見が集まるの?EDPR β版の初期カテゴリ
EDPRが扱うのは、高校改革だけではありません。生成AIの授業活用、校務DX、先生方の支援、教育データの活用、多様な学習ニーズへの対応、地域との連携、外部人材の活用など、教育DX全般にわたる幅広いテーマを対象としています。
具体的には、以下の7つの初期カテゴリが予定されています。
- AI活用・授業設計: 生成AIやAI教材を学習目標に合わせてどう使うか、使わない方が良い場面も。
- 教師支援・校内研修: ツールの操作だけでなく、授業設計力や校内対話を支える仕組み。
- 校務DX・学校運営: 先生方の負担軽減と教育の質向上を両立する設計。
- 教育データ活用・学習者理解: 学習ログやアンケートなどを学習者理解につなげる方法。
- 多様な学習ニーズ・包摂: 不登校や遠隔地、特別支援など、多様な学びに対応する設計。
- 地域連携・外部協働: 地域の人材や団体との連携を学びの質と持続可能性につなげる設計。
- 調達・継続運用・ガバナンス: ベンダーロックインやデータ可搬性、情報セキュリティなど、安心して使い続けるための注意点。
みんなで作り上げるEDPR!知見を共有しませんか?
EDPRは、特定の製品を宣伝する場ではなく、教育DXをより良く実現するための公共的な知恵をみんなで蓄積していく場です。
現在、EDPR β版に向けて、教育委員会、学校、大学、研究者、企業、NPO、地域団体、メディアなどから、初期登録候補や設計原理案、実装知、さらには失敗事例や運用上の注意点、登録様式への意見まで、広く募集されています。
もしあなたが、日々の学習や仕事の中で「これは他の人にも役立つかも!」と感じた知見があれば、ぜひ専用フォームから提案してみてください。あなたの経験が、次の誰かの学びの出発点になるかもしれません!
- EDPR β版登録候補フォーム: https://forms.gle/dgjw9Ab2RPjc4Z2u8/
笹埜健斗先生からのメッセージ
笹埜健斗先生は、「教育DXで本当に必要なのは、ツールや成功事例を並べることではなく、なぜそれが機能したのかを、他の学校や地域でも使える設計原理に変えることです。EDPRは、この流れを教育DXの実務に接続するためのプラットフォームを目指します。さまざまな教育DXの実装知を、公共的な設計原理として蓄積し、次の学校や地域の出発点に変えていきたいと考えています」と語っています。
自己学習を深めることは、きっとあなた自身の可能性を広げる素晴らしい一歩です。EDPRのような取り組みが、そんなあなたの学びを力強くサポートしてくれるでしょう。ぜひ、この新しい挑戦に注目してみてくださいね!
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笹埜健斗研究室 公開ページ: https://sasano.org/
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取材申し込み: https://sasano.org/#contact/





