プログラミングを学ぶ上で、算術演算子の理解は避けて通れません。
これらの演算子は、数学的な計算をコンピュータで行うための基礎ツールです。
例えば、「+」は数を足す、「-」は引く、といった基本的なものから、剰余や累乗といった少し複雑なものまで、さまざまな操作が可能です。
この章では、Pythonを使ってこれらの算術演算子の仕組みを詳しく見ていきます。
算術演算子を自在に使いこなせるようになれば、プログラミングが一段と楽しく、そして効果的になること間違いなしです。
それでは一緒に学んでいきましょう!
はじめに
登場人物
青山 千尋(あおやま ちひろ)先生:
学校の先生でプログラミングに詳しい人物。絵里と優奈が通う学校のプログラミング部の顧問。
藤崎 絵里(ふじさき えり):
青山先生が顧問をしているプログラミング部の部員。プログラミングは未経験。
朝倉 優奈(あさくら ゆな):
青山先生が顧問をしているプログラミング部の部員。絵里の親友。プログラミングは未経験。
月島 結翔(つきしま ゆいと)ナレーター:
本ブログでナレーションを担当。普段は、地元のTV番組やラジオ番組でナレーターとして活動。
第5章 算術演算子を知ろう
この章では算術演算子について一緒に学んでいきましょう。
ちひろ先生、算術演算子について、教えてください。
算術演算子とは、数学的な計算を行うために使われる記号のことよ。Pythonでは、加算、減算、乗算、除算など、基本的な算術計算を行うためにいくつかの演算子が用意されているわ。
前の章でもでてきましたが、具体的にどんな演算子があるんですか?
Pythonには以下のような算術演算子があるわ。+
加算-
減算*
乗算/
除算%
剰余**
累乗//
切り捨て除算
これらを使って、様々な数学的計算ができるのよ。
+
や -
はわかるけど、%
や **
はどういう時に使うんですか?
いいところに気づいたわね。まず、+
は加算で、2つの数を足す時に使うの。例えば 3 + 4
は 7
になるわ。そして、-
は減算で、数を引く時に使うの。5 - 2
だと 3
になるわ。
シンプルで分かりやすいですね!
次に、*
は乗算を表すの。2 * 3
は 6
になるわ。そして、/
は除算で、6 / 2
だと結果は 3
になるわ。
乗算は掛け算、除算は割り算のことですよね?
その通りよ。
%
は何ですか?
%
は剰余演算子と呼ばれるもので、2つの数を割った時の余りを求めるのに使うわ。例えば、7 % 2
は 1
になるわ。
あ、偶数か奇数かを調べる時に使えそうですね!
そうだね。
**
は何ですか?
**
は累乗を表す演算子よ。2 ** 3
は 2
を3回掛けることを意味して、結果は 8
になるわ。
累乗は、苦手です。。。
私も累乗は苦手。。。
最後に、//
は切り捨て除算っていうの。この演算子を使うと、除算の結果を整数に切り捨ててくれるの。例えば、7 // 2
は 3.5
ではなく、3
になるわ。
小数点以下を無視するんですね!
そういうこと。算術演算子を使うことで、様々な数学的操作を簡単に行うことができるわ。これらの基本をしっかり理解しておきましょう。
わかりました!ありがとうございます!
ちひろ先生、算術演算子の理解が深まりました。ありがとうございます!
次の章では、比較演算子を勉強しましょう。
「本章のまとめ」を確認後、第6章へ進んでください。
本章のまとめ
- 算術演算子は数学的計算に使う記号
- Pythonでの算術演算子:加算(+), 減算(-), 乗算(*), 除算(/), 剰余(%), 累乗(**), 切り捨て除算(//)
- 加算(+)と減算(-)は基本的な操作
- 乗算(*)と除算(/)で数の掛け算と割り算
- 剰余(%)は2つの数を割った余りを求める
- 累乗(**)は数を複数回掛ける操作
- 切り捨て除算(//)は除算結果を整数にする