この章ではプログラミングの基本とも言える「比較演算子」について学びます。
比較演算子とは、二つの値を比べてプログラムの判断を行うための重要なツールです。
等しいかどうかを調べる==から、大小を比較する>や<まで、これらをマスターすれば、プログラムの動きを自在にコントロールできるようになります。
これから、ちひろ先生と一緒に、その使い方を詳しく見ていきましょう。
あなたのプログラミングスキルを一歩進めるための重要なステップです!
はじめに
登場人物
青山 千尋(あおやま ちひろ)先生:
学校の先生でプログラミングに詳しい人物。絵里と優奈が通う学校のプログラミング部の顧問。
藤崎 絵里(ふじさき えり):
青山先生が顧問をしているプログラミング部の部員。プログラミングは未経験。
朝倉 優奈(あさくら ゆな):
青山先生が顧問をしているプログラミング部の部員。絵里の親友。プログラミングは未経験。
月島 結翔(つきしま ゆいと)ナレーター:
本ブログでナレーションを担当。普段は、地元のTV番組やラジオ番組でナレーターとして活動。
第6章 比較演算子を知ろう
ナレーターこの章では比較演算子について一緒に学んでいきましょう。



ちひろ先生、比較演算子について教えてください。



もちろんよ。



比較演算子って、具体的にどんなものがありますか?



最初に紹介するのは==です。これは二つの値が等しいかどうかを確認するために使うの。



例えば、10 == 10って書くと、どうなるんですか?



Trueが返ってくるわ。両方の値が等しいため、条件は真と評価されるの。Trueのことを真、Falseのことを偽とも言うからおぼえておいてね。



じゃあ、10 == 20はどうなりますか?



これはFalseになるわね。値が異なるため、条件は偽と評価されるわ。



なるほど。では、!=って何に使うんですか?



!=は二つの値が等しくない場合にTrueを返す演算子よ。つまり、値が異なれば真になるの。



それは10 != 20がTrueになるってことですか?



正解よ。値が異なるため、真となるわ。



それでは、>や<はどういう時に使うんですか?



>は左辺が右辺より大きい場合にTrueを返し、<は左辺が右辺より小さい場合にTrueを返すわ。
余談だけど、10 < 20の場合、記号(<)の左側の10が左辺、記号(<)の右側の20が右辺になるからおぼえておいてね。



例えば、5 > 3はTrueで、5 < 3はFalseになりますか?



正解よ。



>=と<=はどういう意味ですか?



>=は左辺が右辺以上の時にTrueを返し、<=は左辺が右辺以下の時にTrueを返すの。



なるほど、では5 >= 5はどうなりますか?



これはTrueになるわね。値が等しい場合も含めて、左辺が右辺以上なので真になるの。



それと、4 <= 3はどうですか?



これはFalseになるわね。左辺が右辺以下ではないので。



理解できました!



私も理解できました!



比較演算子をうまく使うことで、プログラムの挙動を柔軟に制御できるようになるから、しっかりおぼえてね。



プログラムを書く時に、これらの演算子をどのように活用できるのか、もっと学びたいです。



私もです!



それは素晴らしい考えね。次の章では、論理演算子を勉強しましょう。



「本章のまとめ」を確認後、第7章へ進んでください。
本章のまとめ
- 比較演算子は二つの値を比較するために使う。
==は二つの値が等しいかどうかを確認する。!=は二つの値が等しくない場合にTrueを返す。>は左辺が右辺より大きい場合にTrueを返し、<は左辺が右辺より小さい場合にTrueを返す。>=は左辺が右辺以上の時にTrueを返し、<=は左辺が右辺以下の時にTrueを返す。- 比較演算子を活用することで、プログラムの挙動を柔軟に制御できる。
